■ リーフストテクニック 技術マニュアル
くせ毛キュビズムカット 必須操作
1. 技術目的
リーフストは、くせ毛特有の
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量が多い
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広がりやすい
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方向が複雑
という問題を、面(フォルム)を崩さずに改善するための細かいカット技術である。
特にショート・ショートボブ・襟足処理で高い効果を発揮する。
2. リーフカーブとの違い
● リーフカーブ
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始動がゆっくり
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大きい面を形成
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骨格づくりに向いている
● リーフスト
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1カーブの中で3〜5回刻む
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“長さ調整+量調整+方向補正”を同時に行う
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面を壊さず収まりを作れる
→ くせ毛ショートでは必須。
3. 使用する場面
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くせ毛で量が多い
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ショートに切る
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ネープ(襟足)をコンパクトにしたい
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フォルムをつぶさず動きだけを調整したい
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広がりを抑えながら軽さを入れたい
上記に当てはまる場合は、リーフスト優先でカットする。
4. 技術ポイント(基本操作)
● ① カーブをつくる
リーフカーブ同様に「面」を意識して始動を決める。
● ② 1面の中で細かく刻む
求める長さまでカットしながら、
1カーブにつき3~5回刻む。
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刻む位置:動きを抑えたい部分
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刻む深さ:毛の硬さ・密度に合わせて調整
● ③ 面を壊さない
リーフスト最大のポイントは「面を残すこと」。
量を削ることが目的ではなく、
フォルムを保ちながら方向を整える点が重要。
5. 効果
● 量調整
広がりの原因部分だけをピンポイントで処理できる。
● 収まり向上
方向補正が入るため、自然に内側へおさまる。
● 形崩れしない
面を保つため、ブローレスでスタイルが長持ちする。
● くせ毛ショートとの相性が非常に良い
特にネープ(襟足)に使用すると、
コンパクトで魅力的な襟足ラインが簡単に再現できる。
6. 使用例(ショート・ネープ)
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膨らむクセ → リーフストで根元付近の方向を整える
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重さが残る → 面を壊さず中層を刻んで軽さを出す
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首に沿わせたい → ネープの外側を細かく刻みタイトに寄せる
仕上がりは「自然な軽さと締まり」を両立したシルエットになる。
7. 技術者へのメリット
リーフストを習得すると
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くせ毛のショートが失敗しなくなる
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再現性が高いカットとして顧客満足度が上がる
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新規くせ毛のお客さまが増える
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“あなたにしかできないカット技術”として強い差別化になる
長期的に見ても、大きな武器となる技法である。
[公開期限 2026年02月15日 09:46]


